
Horizon Work Roomsを使ってみた。
Facebookが提案するリモートワークのカタチ
FacebookがOculus Questに向けて発表した新しいミーティング用のVRアプリ「Horizon Workrooms」(以下、Workrooms)を発表しました。さっそく使ってみたレビューを行いたいと思います。

自分で設定したアバターで入室すると、大きなホワイトボードのあるミーティングルームで座った状態になっています。アバターの動きはQuestの前方にあるカメラで認識され、手の動きがそのまま再現されます。加えて何かを喋ると、それにあわせてアバターの口も動いたり、AIによって顔の表情も変わったりするので、実際にその場にいて会話をしているような感覚になります。

ミーティングルーム内では、採用されている3Dオーディオ機能によって、発言者の座っている位置から声が聞こえてきます。現実世界ではごくあたりまえの事ですが、これによって「実際にそこにいる」感覚が増します。

Workroomsでは自分の机の位置を設定し、認識させることでそこにメモを取るようのパッドを置くことが出来ます。会議を聞きながらメモを取り、それをホワイトボードでリアルタイムに共有することも出来ます。メモを取るときにはOculus Questのコントローラを逆さに持ち実際にペンを使うようにデスクの上で「書く」だけで行えます。ちなみに書かれた内容はサーバーにそのままにしておくことも出来ますし、画像として保存してみんなで共有することも可能です。

会社のミーティングルームではプロジェクターを使って資料を共有しながら話を進める、というのはよくあるシーンだと思いますが、VRのミーティングルームでも同じことが出来ます。手元のPCにあるプレゼン資料をホワイトボードに映し出したり、ホワイトボードに移動してそこにペンで説明を入れたりしながらミーティングを進める事が出来ます。

現実世界でのミーティングでは書いたメモをスマホで撮ってそれをラインで共有といったような手順を踏みますが、それがクリック一つで可能ですし、ホワイトボードを消したり、以前のホワイトボードを復活させたりすることが出来るのはデジタル空間ならではの強みです。Facebookが自社で開発し、実際に利用しながらブラッシュアップを行っているので、今後も更に使いやすくなっていくでしょう。
Workroomsを体験して思ったことは、これさえあれば会議の為に出社をする意味は無いなということです。
文字だけで説明するのは難しいですが、体験すれば誰しもが感じるであろう「実際に隣にいて喋っている感」は、実際の距離を関係のないものにしてくれるはずです。
VR・ARリモート会議が当たり前になる世の中は、想像以上にすぐそこにあるのかもしれません。
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